
美容漢方
身体の内側から「美」へのアプローチ。
- 「健康」と「美」は表裏一体。これは当たり前のことなのに忘れてしまいがちです。身体の健康バランスが整っていれば、肌質も整い美肌が保たれます。
外からのスキンケアに加え、「漢方」を取り入れることで、内側からのケアを始めてみませんか。
現在お悩みの症状の「根本原因」を改善し、身体の内側から美容へのアプローチを試みるのが「美容漢方」という選択です。
漢方と美容医療
- 「身体の土台を立て直す」という考え方美しい花を咲かせるために大切なことは、「根っこ」に良い栄養や水を与えることです。空からどんなに太陽が降り注いでも、「根っこ」がしっかりしていなければ、花は咲くことができません。
これは例え話ですが、美容にも同じ事が言えます。スキンケアや外用治療を施す前に、大前提として「身体の土台」の条件を整えてあげることが重要です。漢方を取り入れることで身体の「根っこ」に栄養を与えるようなアプローチこそが美容治療の本質だと考えます。
女性疾患に「漢方」は強い味方
- 「不定愁訴、月経困難症、月経前症候群、冷え症」などは、西洋医学的にははっきりとした原因が特定できない、女性特有の疾患です。
このようなホルモンバランスの乱れやストレスなどが密接に関係している女性疾患に対して、漢方治療はとても有効的と言えます。
なかでも、更年期を迎えた女性に漢方は強い味方となってくれます。閉経の前後(45〜55歳頃)に女性の多くは様々な不快症状が現れます。一般にいう更年期障害です。
「更年期不定愁訴症候群」という言葉をご存知でしょうか。
更年期障害の一つで「何となく体調が悪い自覚症状があるのに、検査をしても原因を特定できないような状態」をさします。
更年期の症状の原因はホルモンのアンバランスですから、気の持ちようだけでは治りません。
漢方薬は、1つの処方で不調の根本的な原因となっている愁訴を取り除き、同時にほかの愁訴も緩やかに消していくという力があります。
身体を調節し全体のバランスを整えていくというアプローチが漢方の特徴であり、女性ならではのモヤモヤとした症状の多くこそが漢方の得意分野。
試してみる価値があります。
漢方治療の対象となる女性疾患一覧
- 【月経異常・不妊・不育】
- 無月経、無排卵周期症、卵胞発育不全、子宮内膜症、月経前緊張症、月経困難症、子宮筋腫 など
- 【更年期】
- 更年期不定愁訴症候群、更年期不正出血、萎縮性膣炎、冷え性 など
- 【産科】
- 切迫流産・早産、妊娠高血圧症候群、妊娠中の貧血 など
身体の重要な指標「気・血・水」
「気・血・水」は東洋医学の理論で、漢方医学を考える時に必要「身体のものさし」と捉えられています。
- 「気」
目に見えない生命のエネルギーで、体内を循環しているものです。西洋医学の分野で言う所の「自律神経」がそれにあたります。
「血」
身体の栄養滋養となる物質で「血液」そのものも概念に含まれます。西洋医学では「内分泌」に置き換えることができます。
「水」
身体の正常な水分のことで、リンパ液・消化液・胃液・尿などの「免疫」に関わる分野です。
「気・血・水」の異常
「気・血・水」の3つが、過剰になったり、不足したり、巡りが悪くなることによって、人間の身体は不調に陥ります。
そして、この「気・血・水」は全くの並列な関係ではなく、3つが複雑に関係し合っています。
漢方薬を処方する上でこの3つのバランスの崩れを見極めることが最も重要なポイントとなります。
気の異常
- 気虚(ききょ)
気が不足していて、元気がでない状態。
気力がない、食欲不振、カラダがだるい、
風邪をひきやすい
気鬱(気うつ)
気が停滞している状態。
不安、抑うつ、お腹がはる、頭痛、めまい、
のぼせ、喉がつかえ感、不眠
気逆(きぎゃく)
気が上半身にあがった状態。
のぼせ、冷え、頭痛、動悸、顔面紅潮(ホットフラッシュ)
血の異常
- 血虚(けっきょ)
貧血、免疫系機能のが低下した状態。
めまい、気力低下、顔色が悪い、肌が荒れやすい、
髪や爪が痛みやすい、月経異常
瘀血(おけつ)
血液が滞って、うまく流れない状態。
のぼせ、肩こり、頭痛、しみ、あざ、目の下のクマ、
月経異常
水の異常
- 毒(すいどく)・水滞
水が偏在した状態。
むくみ、めまい、立ちくらみ、頭痛、下痢、手足の冷え、鼻水
女性特有の更年期障害の症状はもちろんのこと、「肌荒れ・しみ・目の下のクマ・むくみ」といった美容に関わる分野も、実は「気・血・水」のバランスと密接な関係にあることがわかっていただけたと思います。
五臓
漢方医学では「五臓」という概念もあります。
これは人体の生理機能を5つの人体の動きに例えて分類したものです。
「肝(かん)」「心(しん)」「脾(ひ)」「肺(はい)」「腎(じん)」という五つに分けられます。そして「五臓」のそれぞれが相手を助けたり(相生)影響を与えてコントロールしたり(相剋)しながら、一人の人間の心身を支えているのです。

「五臓」という概念では、その内臓だけを表すのではなく、そのほかの人体の働きを含めた、より広域の捉え方が必要です。たとえば「肝」や「心」は、「肝臓」や「心臓」だけを、そのまま表した言葉ではないということです。
「心」は睡眠や意識、循環器のことも指しますし、「肝」は自律神経、情緒、ストレスを指します。
漢方治療を始めるうえで、ご自分の「五臓」の関係性を知ることはとても重要なことなのです。
美容漢方ができること
ダイエットサポート
- 「気・血・水」の観点から「痩せられない」根本原因をつきとめ、体質そのものの改善からダイエットを促進します。
例えば、基礎代謝が低い、冷え症、むくみやすい、等の体質は「痩せられない」体質の代表です。「痩せやすい」身体づくりが、効果的なダイエットへの近道となります。
- ●気滞(きたい)太りタイプ
- 気の流れが滞っているため、新陳代謝が悪く、基礎代謝が低いため痩せられない。便秘症も。
- ●瘀血(おけつ)太りタイプ
- 血の流れが滞っているため、老廃物が体内に溜まってしまう。月経不順や肩こりも。
- ●水滞(すいたい)太りタイプ
- 体内の水分が滞っているため、むくみやすく、冷えやすい。
- 効果・効能のある漢方
- 防已黄耆(ボウイオウギ)湯(トウ)
薄毛対策
- 薄毛の原因にもまた「気・血・水」そして「五臓」の異常バランスが関係してきます。
薄毛や抜け毛は「腎」と「肝」が深く関わっています。
「腎」すなわち、生命力のコントロールパワーを整えることで、毛髪の再生能力はあがり、
「肝」すなわち、血液を作り出す臓器を整えることで、健康な毛髪が作られるよう促すことができます。
身体のバランスの異常を漢方薬で整えることが、毛髪医療の効果を最大限に引き出す基本になるというわけです。
- 効果・効能のある漢方
- 八味地(ハチミジ)黄丸料(オウガンリョウ)、 加味逍(カミショウ)遙散料(ヨウサンリョウ)
アンチエイジング
- 加齢もまた「五臓」の衰えにともなうものです。
漢方医学でアンチエイジングを試みるなら、「腎」に働きかける漢方薬を取り入れることが有効です。
「腎」は生殖機能や免疫機能など、生命の源を支える分野です。
「腎」を補っていく「補腎」は抗老防衰と言われ、漢方薬の得意分野とされています。
「補腎」をすることで、髪、歯、骨、耳、足腰の衰えを改善していくことができます。
また、漢方に使われる生薬には老化を食い止める「抗酸化物質」が多く含まれています。
ご自分の身体に合う生薬の組み合わせを知る事もアンチエイジングへつながります。
- 効果・効能のある漢方
- 半夏白朮天(ハンゲビャクジュツテン)麻(マ)湯(トウ)、 加味帰脾(カミキヒ)湯(トウ)
八味地(ハチミジ)黄丸料(オウガンリョウ)
当院で処方している漢方薬・効果と効能
お肌に関するお悩み | 漢方薬名 |
美肌、しみ、くすみ、くま、しわ、 乾燥、たるみ、肝斑 |
人参養栄湯(にんじんえいようとう) 桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがんりょう) 加味逍遙散料(かみしょうようさんりょう) |
にきび脂性肌・吹き出物・蕁麻疹・混合肌 | 十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう) |
傷跡・ケロイド体質 | 柴苓湯(さいれいとう) |
アトピー・免疫力向上 | 補中益気湯(ほちゅうえっきとう) |
女性特有のお悩み | 漢方薬名 |
アンチエイジング・ホルモンバランスの乱れ | 八味地黄丸料(はちみじおうがんりょう) |
生理不順 | 加味逍遙散料(かみしょうようさんりょう) |
更年期障害 | 加味逍遙散料(かみしょうようさんりょう) |
不妊 | 八味地黄丸料(はちみじおうがんりょう) |
心のバランスのお悩み | 漢方薬名 |
食欲がない | 加味帰脾湯(かみきひとう) |
精神不安 不眠症 |
加味逍遙散料(かみしょうようさんりょう) 加味帰脾湯(かみきひとう) |
睡眠の質を上げたい 疲れやすい |
加味帰脾湯(かみきひとう) |
貧血 | 人参養栄湯(にんじんえいようとう) 八味地黄丸料(はちみじおうがんりょう) |
体の悩み | 漢方薬名 |
頭痛・めまい | 半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう) |
吐き気・食欲不振 | 柴苓湯(さいれいとう) |
二日酔いの吐き気やむかつき | 五苓散料(ごれいさんりょう) |
便が硬い 便秘 |
乙字湯(おつじとう) 桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがんりょう) |
痔 | 乙字湯(おつじとう) |
下痢気味 | 五苓散料(ごれいさんりょう) 防己黄耆湯(ぼういおうぎとう) |
頻尿 | 八味地黄丸料(はちみじおうがんりょう) |
下肢の冷え・ 冷え性 | 半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう) 加味逍遙散料(かみしょうようさんりょう) 人参養栄湯(にんじんえいようとう) 八味地黄丸料(はちみじおうがんりょう) |
抜け毛 | 加味逍遙散料(かみしょうようさんりょう) |
多汗症、ワキガ、寝汗 | 補中益気湯(ほちゅうえっきとう) |
肩こり | 桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん) |
ダイエットのお悩み | 漢方薬名 |
水太り | 防己黄耆湯(ぼういおうぎとう) |
代謝をよくしたい | 人参養栄湯(にんじんえいようとう) |
肥満 | 防己黄耆湯(ぼういおうぎとう) |
むくみ | 柴苓湯(さいれいとう) 五苓散料(ごれいさんりょう) 防己黄耆湯(ぼういおうぎとう) |
シンシアガーデンクリニック「美容漢方外来」の特徴
- 漢方薬と美容治療を融合させ体内外からの美を目指す
- 専門医によるカウンセリングで、お一人お一人の状態に合った漢方薬の処方
このような悩みをお持ちの方におすすめ
- 薬の副作用が心配な方
- 強い薬が苦手な方や体に合わない方
- 未病の状態にお悩みの方
- 更年期障害でお悩みの方
治療の流れ
Step 1 カウンセリング・診察
- 医師によるカウンセリングを行い、体の状態を診察をします。お客様の体質や状態に合った漢方薬を処方するために問診を行います。漢方薬について詳しくご説明いたします。わからないことがありましたらご相談ください。
Step 2 処方
- 医師により処方された漢方薬をお渡しいたします。飲み方や注意事項をご説明いたします。
Step 3 アフターケア
- 疑問に思うことや漢方薬を飲んでいて気になることがありましたら、お電話やお問い合わせフォームよりお気軽にご相談ください。
組み合わせ施術
- 全ての施術に組み合わせ可能
よくある質問
- 漢方薬は副作用はないのですか?
- 自然の有効成分なので、副作用は少ないです。しかし薬である以上100%ないという訳ではありません。まれにアレルギー反応がでる場合もありますので医師によく相談してください
- 漢方薬は長く飲む必要があると聞いたのですが、本当でしょうか?
- 少しづつ効き目が出てくる為、慢性的な症状に使うことが多く長く飲む必要がありますが、早く効く漢方もあり多種多様ですのでご相談ください。
- 妊娠中でも漢方は服用できますか?
- 漢方の種類によって飲むことができますが心配な方は医師にご相談ください
- 保険は使えますか?
- 当院ではすべての治療、処方において保険適応しておりません
美容漢方外来の施術料金
※価格は全て税抜表示となっております。
施術名 | 施術内容 | 料金(税抜) |
美容漢方外来 | 漢方薬(1ヶ月分) | ¥4,000〜 |