更新日:2026/8/20
脂肪幹細胞治療と線維芽細胞療法、どう違う?ボリュームアップとしわ改善の使い分け

肌の再生医療について調べていると、「自己脂肪幹細胞治療」と「真皮線維芽細胞療法」という、どちらも「ご自身の細胞を使う治療」が出てきて、違いがわかりにくいと感じる方も多いのではないでしょうか。
どちらも再生医療というくくりでは共通していますが、採取する場所も、得意とする悩みもまったく異なります。ここでは、この2つの治療の違いを整理し、選び方の考え方をご紹介します。
一番わかりやすい違い|どこから細胞を採るか
まず、この2つの治療の根本的な違いは、細胞をどこから採取するかという点です。
- 自己脂肪幹細胞治療:脂肪吸引などで採取した、ご自身の脂肪から幹細胞を抽出します
- 真皮線維芽細胞療法:主に耳の後ろから採取した、ご自身の皮膚から線維芽細胞を抽出します
採取する場所が違うということは、そこに含まれている細胞の種類も違うということです。この違いが、それぞれの治療が得意とする悩みの違いにつながっています。
得意分野の違い|ボリュームアップか、しわ・肌質改善か
自己脂肪幹細胞注入|「足りない部分を補う」ことが得意

自己脂肪幹細胞注入は、現在、主に注入によるボリュームアップを目的として行われています。バストのボリューム不足、頬や顔のこけ・くぼみなど、「量が足りない部分に、量を補いたい」という悩みに向いている治療です。
脂肪組織にはもともと幹細胞が豊富に含まれているとされており、注入した部位のボリューム回復に加えて、肌質の改善も期待されています。「痩せて顔がこけてしまった」「バストにハリがなくなってきた」といった、ボリュームに関する悩みを持つ方に選ばれています。
真皮線維芽細胞療法|「肌の土台からハリを整える」ことが得意

真皮線維芽細胞療法は、コラーゲン・エラスチンを作り出す線維芽細胞そのものを補うことで、しわやたるみ、肌質全体のハリ・うるおいにアプローチする治療です。
ボリュームを足すというよりも、肌が本来持つ「作り出す力」を底上げするアプローチのため、目もとの小じわ、ほうれい線、首のしわ、肌全体のキメやうるおいといった、質感の変化を求める方に向いています。
「量」の悩みか「質」の悩みかで考えると、選びやすくなります。
- ボリューム不足を補いたい(バスト、頬のこけ、顔のくぼみ)→自己脂肪幹細胞治療
- しわ・たるみ・肌質全体のハリを整えたい→真皮線維芽細胞療法
こんな組み合わせ方をされる方もいます
この2つは、どちらか一方を選ばなければならないというものではありません。実際には、以下のような組み合わせ方もあります。
- 脂肪吸引を受ける際に、採取した脂肪から幹細胞を抽出し、バストや顔のボリュームアップに活用する
- しわ・肌質改善のために真皮線維芽細胞療法だけを受ける
- 顔のボリューム不足には自己脂肪幹細胞治療、ほうれい線や肌質には真皮線維芽細胞療法というように、部位ごとに使い分ける
「肌の再生医療には興味がある」という方は、真皮線維芽細胞療法から検討するのがおすすめです。一方、「脂肪吸引を検討しているついでに、採取した脂肪を活用したい」という方は、自己脂肪幹細胞治療が選択肢に入ってきます。
どちらの治療にも共通していること
自己脂肪幹細胞治療も真皮線維芽細胞療法も、ご自身の細胞を採取・培養してから使用するという点は共通しています。培養には一定の期間がかかり、効果の実感にも数ヶ月単位の時間がかかる、時間をかけてじっくりと変化を目指す治療です。
また、どちらも国の法律に基づいた厳格な手続きを経た医療機関でなければ提供できない治療です。当院は、美容領域で第二種再生医療を提供しているクリニックとして群馬県初の認可を受けています。
ヒアルロン酸注入とは何が違うの?
しわやほうれい線、顔のこけといったお悩みでは、ヒアルロン酸注入を検討される方も多くいらっしゃいます。同じお悩みに対する選択肢でも、ヒアルロン酸注入と再生医療では、アプローチの考え方が異なります。
ヒアルロン酸注入は、気になる部分に製剤を注入して補う治療です。施術当日から変化を感じやすく、「近いうちに予定があり、早めに整えたい」という方に選ばれています。一方で、製剤は時間とともに体内へ吸収されていくため、状態を保つには定期的な注入が必要になります。
再生医療は、ご自身の細胞を採取・培養し、肌に戻す治療です。培養期間が必要なため施術までに時間がかかり、変化も数ヶ月かけてゆっくりと現れます。そのぶん、製剤を使わずにご自身の肌そのものに目を向けたアプローチであることが特長です。人工的なものを体に入れることに抵抗がある方にも、選択肢のひとつとしてご検討いただいています。
使うもの
- ヒアルロン酸注入:ヒアルロン酸製剤
- 真皮線維芽細胞療法:耳の後ろの皮膚から採取した、ご自身の細胞
- 自己脂肪幹細胞注入:ご自身の脂肪から抽出した細胞
施術までの期間
- ヒアルロン酸注入:当日の施術が可能
- 真皮線維芽細胞療法:採取後、約5週間の培養期間が必要
- 自己脂肪幹細胞注入:採取後、約4〜6週間の培養期間が必要
変化の現れ方
- ヒアルロン酸注入:注入直後から感じやすい
- 真皮線維芽細胞療法:2回目の注入から1ヶ月頃から実感される方が多い
- 自己脂肪幹細胞注入:注入後から少しずつ
アレルギーについて
- ヒアルロン酸注入:製剤に対する反応が起こる場合がある
- 真皮線維芽細胞療法:ご自身の細胞を使うため、リスクは低いとされる
- 自己脂肪幹細胞注入:ご自身の細胞を使うため、リスクは低いとされる
状態を保つために
- ヒアルロン酸注入:製剤は時間とともに吸収されるため、定期的な注入が一般的
- 真皮線維芽細胞療法:初年度に2回注入後、定期的な検診・メンテナンスを推奨
- 自己脂肪幹細胞注入:求めるボリュームにより、2回を推奨
どちらが優れているということではなく、「早く変化を感じたいか」「時間をかけてでも、ご自身の細胞を活かしたいか」によって向いている治療が変わります。効果の現れ方には個人差がありますので、お肌の状態やご希望、スケジュールをうかがったうえで、医師が一緒に考えていきます。
まとめ|「量」の悩みか「質」の悩みかで選ぶ

自己脂肪幹細胞治療と真皮線維芽細胞療法は、どちらもご自身の細胞を活用する再生医療ですが、自己脂肪幹細胞治療は「ボリュームを補う」こと、真皮線維芽細胞療法は「しわ・肌質を整える」ことを得意としています。
ご自身の悩みが「量」に関するものか「質」に関するものかを考えると、どちらが向いているか判断しやすくなります。また、同じお悩みでヒアルロン酸注入を検討されている方は、「すぐに変化を感じたいか」「ご自身の細胞を活かして根本的に改善したいか」という視点も、選ぶ際の参考にしてみてください。迷う場合は、カウンセリングで肌の状態や希望を相談しながら決めていくことをおすすめします。
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クリニック情報
群馬県高崎市江木町1718-4
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群馬県太田市東矢島町284
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